
こんにちは、ゼロ高代表の内藤です。
今回は、「ゼロ高2021年度の取り組み」にかけた想いについて、お伝えさせて頂きます。
どうして、わざわざ今年度の取り組みにかけた想いをお伝えさせて頂くかというと、ゼロ高は生徒ファーストで毎年毎月レベルで進化し、常に新陳代謝を繰り返しているからです。
私の想いの1つとしては、「先生は生徒、教科書は世界だ」と考えています。
先生は生徒、教科書は世界
ゼロ高では基本的に、コミュニティデザイナーと呼ばれるデザイナーが先生の代わりをしています。先生の代わりといっても、直接的に勉強を教えたり、講義をすることはありません。
あくまで環境デザイン、ファシリテーターが主な役割です。
では、「ゼロ高生はどのように勉強をしているのか」というと、ざっくりとしていて恐縮ですが、ゼロ高の時間割は下記のようになっています。

この月曜日に「総合学習」の時間を設け、火曜日に「基礎教養」の時間を設けています(この他にも課題をする為の勉強会の時間などもあります)。
この時間割制度は、今年度から始まったもので、0期生、1期生、2期生は後出しジャンケンになってしまう為、強制はしていません(今年度の入学者は3期生)。
ゼロ高生のために行っていることなので、絶対に参加した方が良いのは間違いありませんが、強制することはありません。
では、総合学習の時間と基礎教養の時間に何をしているのか。
総合学習はアメリカの名門大学、イェール大学の人気講義「The Science of Well-Being」にて行われているあるメソッドを使っています。
基礎教養は、2学期から性教育とファイナンシャルリテラシーの授業がはじまります。
授業やその他の時間割の詳細については、ゼロ高説明会にてご質問いただければと思います。
私たちはサポート校という立場でありながら、文部科学省が提案している「主体的・対話的で深い学び」を実施しています。つまり、先生が一方的に生徒に向けて講義をするのではなく、生徒同士で議論、進行が行われるようにデザインをしています。
今後、学校の先生はティーチャーという仕事から、ファシリテーターという仕事に大きく舵を切ることになっていきます。私たちはその未来の学校を実践しています。
例えば、こちらの長崎の被爆者の方による「平和についての授業」は、生徒が発案し、講師を招待して、講義して頂くまで、文字通りゼロから実現させました。
https://note.com/zerokonote/n/n3389f68d667c
当初は、『テーマが重すぎるので、生徒が集まらないのではないか?』などと、生徒間でも疑問や不安の声がありました。
ですが、お互いに異なる意見を出しあい、物事を進めてゲストをお呼びし、オンラインにて素晴らしい授業を開催しました。
新社会人が、会社まで親に車で送ってもらっている。言われたことしかできない。ゆとり世代はダメだ。
などと言われてきましたが、「言われたこと以外するな」と示してきたのは、今までの授業や時間割などでした。社会人はその被害者でしかありません。
学校では先生や時間割が、寸分狂わずやることを決め、それをいかに正確に実行できるのかを問われます。それが社会人になった途端、『自分で考えろ』だなんてトンチが効きすぎています。
ということで、学校現場もまた、「社会で必要な力を学べる場」としてアップデートすべく、大人たちは動いてくれています。
ゼロ高という実験的な学び舎においても、まずその先行事例として、3年先の学校の姿を描くように「先生は生徒、教科書は世界」としています。
もしこのような、ちょっと先の未来の教育機関にご共感頂きましたら、ぜひお気軽に説明会へ参加してみてください。
https://www.zero-ko.com/news/briefing
各種取り組みが、生徒ファーストでデザインされていることを、ご体感いただけると思います。