高校で部活をやめたのは悪いこと?——続けるか迷っている方と、心配している保護者の方へ
「部活をやめたい」「もうやめてしまった」。そう思いながら、この記事にたどり着いた方もいるかもしれません。あるいは、お子さんが部活をやめると言い出して、どう向き合えばいいか悩んでいる保護者の方かもしれません。
「せっかく続けてきたのに、もったいない」「途中でやめたら、逃げ癖がつくのでは」「進路や内申に響くのでは」。そんな声が周囲から聞こえてくるたびに、モヤモヤした気持ちが積み重なっていく。眠る前に、ふと「自分の選択は間違っていたのだろうか」と考え込んでしまう。そんな夜を過ごしている方も、少なくないはずです。
先にお伝えしておきたいのは、部活をやめること自体は、決して悪いことではないということ。そして、やめる/続けるのどちらを選んでも、そのあとの時間をどう過ごすかのほうが、はるかに大切だ、ということです。
本記事では、教育現場を取材してきた立場から、部活をやめるかどうか迷っている高校生と、その保護者の方に向けて、できるだけ正直で、少しでも肩の力が抜けるような視点をお届けします。
高校生で部活をやめることは、悪いこと?
結論:部活をやめること自体は、悪いことではありません
まず、はっきりお伝えしておきます。部活をやめること自体は、悪いことでも、恥ずかしいことでもありません。
大切なのは「やめた」という事実ではなく、「なぜ迷っているのか」「これから何に時間を使うのか」。部活を続けることが正解の人もいれば、やめて別の道に進むことが正解の人もいます。人生の選択に、たったひとつの正しい答えは存在しません。
やめたい理由の1位は「人間関係」。それは、あなたのせいではありません
ニフティが小中高生を対象におこなった調査によれば、部活をやめた理由の1位は「人間関係に疲れたから」でした。
(引用:ニフティキッズ「部活」に関する調査)
先輩・後輩関係、顧問の先生との相性、同学年内の空気感。部活動の悩みの多くは、実は競技や活動そのものよりも、周囲の人間関係に起因しています。そしてこれは、あなた一人の努力ではどうにもならない要素が多いのです。
「自分が弱かったからやめたい」と、自分を責める必要はありません。自分の心と身体を守るために距離を取る—それは、立派な判断のひとつです。
部活を続けるべきか、やめるべきかで考えるべきこと
「悪いことではない」と言われても、実際にどう判断すればいいのか。ここが、いちばん悩ましいところです。ここでは、続けるか、やめるかを決める前に、自分に問いかけてみてほしい5つの軸をご紹介します。
① 心と身体のコンディションは、大丈夫ですか?
まず最優先で確認してほしいのが、心身の状態です。朝起きるのがつらい、部活のことを考えると眠れない、食欲が落ちている。こうしたサインが出ているなら、続けるか迷う前に、いったん距離を取ることを考えていい段階です。
続けることに意味があるのは、あくまで健康な状態が保てているとき。心と身体を削ってまで続けなければならない部活は、存在しません。
② やめたい理由は、〝環境〟ですか?それとも〝活動そのもの〟ですか?
次に整理したいのが、やめたい理由の中身です。
「顧問との関係がつらい」「同学年の空気が合わない」といった〝環境〟が原因なのか、それとも「そもそもこの競技・活動に、もう興味が持てない」という〝活動そのもの〟が原因なのか。この2つは、まったく別の話です。
環境が原因なら、転部・移籍・学外のチームへの参加といった選択肢もあります。活動そのものへの興味が薄れているなら、無理に続けても得るものは少なくなっていきます。
③ やめたあとの時間で、何をしたいですか?
「やめる」を選ぶ前に、ぜひ考えてみてほしいのが、やめたあとの時間の使い方です。
明確な計画までは必要ありません。ただ、「勉強に時間を使いたい」「学外の活動に挑戦してみたい」「まずはゆっくり休みたい」。。。このくらいのイメージがあるかどうかで、やめたあとの過ごし方は大きく変わります。
逆に、「やめたい以外に何も浮かばない」状態のときは、少しだけ判断を保留してもいいかもしれません。
④ 続けるとしたら、〝どう続けるか〟を工夫できますか?
「やめるか続けるか」の二択ではなく、〝続け方を変える〟という第三の選択肢もあります。
たとえば、練習頻度を減らして参加する、大会は出ずに楽しむだけにする、役職から降りて負担を軽くする、といった調整です。学校や顧問の先生と相談することで、意外と柔軟な形が見つかるケースもあります。
⑤ 誰かに相談してみましたか?
最後に、判断する前に、信頼できる誰か一人には話してみてください。保護者、担任、部活以外の友達、スクールカウンセラーなど。
一人で抱え込んで結論を出すと、感情が優位になって後悔につながることがあります。話すことで、頭の中の霧が晴れて、自分の本音が見えてくるものです。
これら5つの観点から「やめる」という答えにたどり着いたなら、その選択は、あなたにとって正しい選択かもしれません。
部活で学べることは確かに大切です。でも、それだけが〝すべて〟ではありません
部活で得られるものは、確かに価値があります
まず、正直に認めておきたいことがあります。それは、部活動で得られる経験には、確かに大きな価値がある、ということです。
チームで目標に向かって協力する経験、コーチや先輩との縦社会での立ち居振る舞い、継続することで身につく体力や忍耐力、汗を流した仲間との一生モノの友情——部活を最後までやり切った人が得るものは、確かに大きい。それは事実として否定しません。
でも、それらは〝部活でしか〟得られないわけではありません
ここで大切な視点をお伝えします。部活で得られる力は、部活〝以外〟でも十分に得られる、ということです。
チームで動く経験は、ボランティアや地域プロジェクト、オンラインコミュニティ運営でも得られます。縦社会や年上との関わりは、インターンやアルバイト、学外の学びの場でも学べます。体力や忍耐力は、個人スポーツや資格取得への挑戦でも十分に育ちます。深い友情もまた、趣味を軸にしたコミュニティや、SNSで出会う同志との間で、しっかりと築いていけるものです。
つまり、部活はあくまで「学びの選択肢のひとつ」であって、そこから離れたからといって成長機会を失うわけではありません。むしろ、部活以外の場のほうが、その人の個性が生きるケースも多くあります。
熱中すべきことを探しているあなたに。次の一歩の見つけ方
部活をやめて時間ができたとき、多くの高校生が直面するのが「次に何をすればいいかわからない」という気持ちです。ここでは、その空白を埋めるための考え方をご紹介します。
まずは、〝空白の時間〟を怖がらないこと
部活をやめた直後は、放課後の時間が急に空いて、少し落ち着かない気持ちになるかもしれません。「みんなが練習している時間に、自分は何もしていない」という感覚が、罪悪感として湧いてくることもあります。
でも、その空白は、次の何かを迎え入れるための余白でもあります。まずは、その時間を焦って埋めようとしないこと。数週間、意識的に何もしない時間を過ごしてみると、自分が本当に興味を持っていることが、少しずつ浮かび上がってきます。
〝小さな気になる〟を見逃さない
やめたあとの時間で意識してほしいのは、日常のなかで湧いてくる「小さな気になる」を見逃さないということです。
SNSでふと目に留まった動画や記事、友達との会話でなぜか自分だけ盛り上がった話題、本屋で立ち止まって手に取った本のジャンル、「これ、自分でもやってみたい」と一瞬感じた瞬間——こうした小さな感情は、あなたの興味関心の方向を教えてくれる貴重なサインです。大きな夢を探そうとするより、小さな「気になる」を集めていくほうが、ずっと本質に近づけます。
〝続ける〟より〝試す〟を大切にしましょう
もうひとつのコツは、いきなり「一生続けるもの」を見つけようとしないこと。「まず1週間だけやってみる」「1ヶ月だけ試してみる」というスタンスで、いろんなことに触れてみてください。
短期のプログラミング講座、気になる分野の読書、単発のワークショップ、SNSでの発信、学校外のイベントへの参加。「合わなかった」も貴重な情報です。〝違った〝を積み重ねていくことが、〝これだ〟にたどり着く最短ルートなのです。
高校生だからこそ、できるチャレンジはたくさんあります
部活以外の世界に目を向けると、実は高校生だからこそ挑戦できる選択肢が、想像以上に広がっています。
学校外の課外活動という選択肢
近年、大学入試の場でも注目度が高まっているのが「学校外の課外活動」です。総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜では、部活動の実績と同じくらい、あるいはそれ以上に、〝自分で見つけて動いた活動〟が評価されるようになっています。
ボランティア活動、地域プロジェクト、高校生を受け入れるインターンシップ、起業や個人事業への挑戦、海外留学や短期の異文化体験、部活動以外のコンテストや大会。選択肢の幅は、思っている以上に広く用意されています。
クリエイティブな活動で自分を表現する
「表現すること」を軸に活動している高校生も増えています。YouTubeやSNSでの発信、動画制作・映像編集、イラストや音楽や写真作品の発表、小説やブログなどの文章表現、LINEスタンプやグッズ制作。こうした活動は、自宅にいながら始められるうえ、成果が数字や作品として蓄積されていくため、将来的な「自分の名刺」にもなります。
スキルを身につけて、社会と接続する
高校時代に何かひとつスキルを身につけると、それは大学進学後も、社会に出てからも武器になります。プログラミング、動画編集、デザイン、英会話、ライティング、データ分析など。一昔前と違って、無料で学べる教材やオンライン講座も豊富にあります。「学校で教わるのを待つ」時代ではなく、「自分で学びを取りに行く」時代に変わってきているのです。
仲間との新しいコミュニティに飛び込む
部活の人間関係が原因でつらかった方にこそ、伝えたいことがあります。世の中には、部活以外にも仲間と出会える場所が、たくさん存在します。
学校外のコミュニティ、オンラインで趣味を共有する仲間、同じ興味を持つ他校の高校生、大人も混ざったプロジェクトチーム。〝自分に合う場所〟は、必ずどこかにあります。
💡 【新しい環境で、動き出したいあなたへ】
「部活をやめて、時間はあるけれど、次に何をすればいいかわからない」——そんな気持ちを抱えているなら、〝行動から学べる〟環境に触れてみることをおすすめします。
ホリエモン主宰のゼロ高等学院は、高校生一人ひとりのチャレンジを、実践のかたちで応援している通信制高校のサポート校です。まずは説明会で、どんな学びなのかを覗いてみるだけでも、気持ちが動くきっかけになるかもしれません。
▶ ゼロ高 説明会・個別相談(無料) / ▶ オープンキャンパス情報を見る
ゼロ高は、高校生のチャレンジを手伝います
「部活をやめて時間ができたけれど、そのエネルギーの使い先が見つからない」ーそう感じている方に、ひとつの選択肢としてご紹介したいのが、実業家・堀江貴文が主宰するゼロ高等学院です。
「座学より行動」を掲げる、チャレンジ支援型の学校
ゼロ高等学院は、「座学を目的とせず、行動を目的とする」という教育方針を掲げる通信制高校のサポート校です。ここでいう「行動」とは、決められたレールを歩むことではなく、生徒一人ひとりが「やりたい」と思ったことを、実際に形にしていくプロセスを指しています。
やりたいことが明確な生徒はもちろん、「今はまだ何がやりたいかわからないけれど、動きながら見つけたい」という生徒も、ゼロ高が最も歓迎している対象です。
ゼロ高の部活は、〝やりたい〟から始まる
ゼロ高がユニークなのは、部活動のあり方そのものが柔軟に設計されている点です。「決められた部活の中から選ぶ」のではなく、3人以上の仲間が集まれば、自分たちで新しい部活を立ち上げられる仕組みが用意されています。
オンライン中心の学校だからこそ、活動のベースもオンラインでOK。必要なときはリアルで集まる、という自由なスタイルです。フットサル部、心理学研究会、写真・動画の撮影、編集を行うhousoubu(放送部)、創作活動を進めるクリエイティ部など、「これまでの部活文化が合わなかった」という高校生ほど、この自由さと親和性が高いはずです。
〝合わない環境〟から離れた先で、〝合う環境〟に出会える。ゼロ高には、そんな仕組みがあります。
実践がカリキュラムに組み込まれている
ゼロ高がほかの高校と大きく違うのは、実践の機会が制度として整えられている点です。
多様な現場でのインターンシップ、堀江貴文をはじめ一流のプロによる特別授業、プロジェクトを通じた他者との協働体験、そして全国の生徒が交わるオンライン・オフラインのコミュニティ。
「部活をやめて余裕ができた時間を、社会と接する経験に変えていきたい」。そう考える高校生には、ぜひ一度、覗いてみてほしい環境です。
全国に、同じ気持ちを抱えた仲間がいます
ゼロ高には、全国から生徒が集まっています。部活の人間関係で悩んだ生徒、続けていた活動が合わなくなった生徒、もっと自由に挑戦したかった生徒。
いろんな背景を持った10代が、互いに刺激し合いながら過ごしているのが、この学校の日常です。
「自分だけがおかしいのかな」と感じていた気持ちが、同じ想いを持った仲間との出会いで、少しずつほどけていく。そんな体験は、決して珍しいものではありません。
保護者の方へ~お子さんが部活で悩んでいるときに、伝えたい3つのこと
ここまでお読みいただいた保護者の方にも、いくつかお伝えしたいことがあります。
1. まずは「そうか」と受け止めてあげてください
お子さんが部活をやめたい、あるいはやめた。そう聞いたとき、動揺するのはごく自然な反応です。ただ、その動揺をそのままぶつけてしまうと、お子さんは「言わなければよかった」と感じ、次から本音を隠すようになってしまいます。
まずは「そうか」「話してくれてありがとう」と受け止めるだけで十分。アドバイスや説教は、その先で構いません。
2. 「なぜやめたか」よりも「これから何をしたいか」
お子さんに対して「なぜやめたの?」と原因を掘り下げすぎると、お子さんは追い詰められた気持ちになります。それより、「これからどんなことに時間を使ってみたい?」と、未来の話を一緒に考えてあげてください。
問いの方向を〝過去〟から〝未来〟に変えるだけで、家庭の空気は大きく変わります。
3. 家庭の外の〝挑戦できる環境〟を、一緒に探してあげる
家庭内だけで悩みを抱え込むと、視野が狭くなりがちです。学校外の課外活動、ボランティア、インターン、そして通信制高校のサポート校。家庭の外にある、お子さんが挑戦できる選択肢を、一緒に調べてあげる姿勢が、大きな支えになります。
まとめ|「やめた」は、次の何かが始まる合図です
部活をやめること自体は、決して悪いことではありません。加入率は年々下がっており、やめる理由の1位が「人間関係」であることを考えれば、自分一人を責める必要はまったくないのです。
部活で得られる経験には確かに価値がありますが、そこで育つ力は、学外の活動やスキルの習得、コミュニティでの挑戦など、別の場所でも十分に手に入れることができます。進路の面でも、近年広がる総合型選抜では「自分で見つけて動いた活動」が高く評価される時代です。
やめたあとの時間は、無理に埋めようとせず、日常の「小さな気になる」を丁寧に拾い集めていってください。合わなかった経験も、次へ進むための大切なヒントになります。
「やめた」は、終わりではなく、次の何かが始まる合図です。焦らず、あなたのペースで一歩を踏み出してみてください。
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